少太blog

北海道出身の歌唄い

進化を恐れた一匹の蟻

とにかく穴を伸ばす事だ、垂直に掘られた入り口から横に向かって細く四方八方へ。
入り口には忘れずに蓋をしておこう。
誰からも見つからぬ様に、もし誰かがそれ以前の私達の在り方に気付き、匂いを嗅ぎつける頃には私はもう屍でしょう。


それとも擬態し、頭上の列にまぎれこんで琥珀の砂の上を連なり滑り行けば万事うまくいくだろうか。
共同体の一部にはなれようが、それではだめだ、本当に大切なものは何か。

息を殺しひそんでいれば、紛れもなく時の風が吹いてきて「さぁ今よ、今がその時よ」私は導かれるのだ。

その時に必要なものはすべてここに貯えてある。
それで私は平等を手に入れるのだ。
生き残るためのレースではなく、一種の存在としての確立である。

今は穴を伸ばす事だ。
誰にも誰からも見つからぬ様、四方八方へ。