2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧
見ているようで見ていないが、実は見ていた。 聞いているようで聞いていないが、実は聞いていた。 、の後の実はというこの実はは、あるときに突如わき水のごとく現れるという事に対する実はなのだけれど、それは遠い記憶のようにして、確かに刻まれている。 …
道端を歩いていて、ちいさなちいさな紫の花、たくさんのオオイヌノフグリがひらひら風に揺れていて、すっかり刈られた枯草色の空き地に春色の知らせの様に咲いていた。枯草に対してのその花の存在に「永劫回帰」という言葉が頭をよぎる。 また新たなニャンタ…
外は晴れ渡り暖かくある。今日このような時期になるとまた読みかえしたくなるのだ。 たくさんの冬 わたしは孤独な月を友として生きてきた、 その月があとを追う灼熱の太陽は 大地を冬から解き放つ前 わたしたちの感謝の歌に聴き入った。 たくさんの冬をわた…
前日急に思い立った上山温泉へ、以前お客さんに聞いていたよさげな共同浴場の名前を忘れてしまったので、ビールを買いにスーパーに立ち寄り、すこしの肴を買い、どんどん焼きの店でどんどん焼きを食べて、お店のひとが広くていいと言っていた、もっとも古い…
私は広がり伸びた木を観ている。根元に近い方に幾つかの空間があり、内部が見えていて、心材が干からびていて、触れると無惨にも崩れてしまう。いや、崩れてしまうという哀れみのような表現は間違いかもしれない。形成層の細胞分裂により、樹皮と内側に木質…
猫を観ている、威嚇する側が背を低くして飛び出す瞬間を待っている。される側はこれも姿勢としてはほぼ同じようにそろりそろり、こちらはきっと一気に逃げ出す瞬間を待っている。 お腹を見せてゴロゴロしている、お腹を見せて丁寧にグルーミングしている。木…
久しぶりのVORZ BARでの夜、に限らずではあるが、最近何だろうか、終わったあとになって何をやったかわからない事は今までよくあるのだけれど、やりながら多分天井辺りからの視点、あるいは真上からか、時間が瞬間の連続であり、時が経っていくというよりは…
電車の車窓から。 仙台に向かう、そしてこの時間がとても好きだ。流れる景色を観ては思いに耽る。県外にでるのは久しぶりだ、冬眠から覚めた気分だ。手元の荷物からチェーホフの文庫を取り出してペラペラしながらすぐに気持ちが悪くなり、遠くに目をやる。 …
アメリカ合衆国大統領選挙のニュースを観ていて思い出したムヒカ大統領のスピーチであるが、僕が驚いたのはあのスピーチ、一人の人間としての立場から考えるその内容がすぐに「もっとも衝撃的なスピーチ」だとか「突き刺さるスピーチ」だとかで世界で話題に…